サラリーマンと自営業の違い(その1)
まずは・・・新型コロナウィルス感染拡大による全国的な自粛要請や緊急事態宣言などもあり非常に経済が悪化している中、特に宿泊施設や飲食業界など業種によっては致命的な状況に追い込まれているかと思います。また、医療従事者におかれましても中には理不尽な誹謗中傷を受けながらも自らの危険を顧みず感染者の命を救うために必死に頑張っておられます。このような方々に対する政府からの優先的な援助(施設の確保、休業補償、給付金の支給等)を切に願います。さて、このブログも久しぶりの更新となりますが、今回はサラリーマンを辞めてからもうすぐ2年ということで、サラリーマンと自営業の違いなんかを書いてみようかと思います。(※ここでは自営業・個人事業主・フリーランスをサラリーマン以外ということで同じ括りで書かせていただきます)
まず、サラリーマンと自営業の違いを考えたときに誰しも最初に思い浮かべるのは金銭面、いわゆる“安定収入”ではないでしょうか?もちろんブラック企業などは論外ですが、まず一般的なサラリーマンなら普通に働いていれば毎月決まった給料は最低限保証され、業績によって賞与が支給されるって感じですよね。つまり年間における一定の収入は毎年保証されるわけです。だから高校・大学を卒業し、社会人一年目を迎える大半の人間がサラリーマン(安定収入)を選択するのだと思います。
かたや自営業はどうでしょう?当然、年間の収入保証などなく仕事がなければ収入はゼロというのが一般的です。これはかなり大きなリスクであり、絶対的なサラリーマンとの違いでしょう。ちなみに日本では、俗にいう“フリーランス”として独立後、1年で60%、5年で75%、10年で90%が廃業しているそうです。(このデータは妻には伏せておりますが 笑)
よく『サラリーマンは不満が友達、自営業は不安が友達』と言われますが、上手いこと言ったもんだな~と思います。正直どちらとも友達にはなりたくないですが(笑)
極端な話、サラリーマンと自営業の違いなんて“不満”と“不安”の違いだけと言えなくもないような・・・必ずどちらかはついて回るもので(笑)
おそらく私は“不満”が無ければ定年までサラリーマンを続けていたでしょうし、逆に“不安”が無ければ、もっと早く自営業を選んでいたかもしれないし・・・結果的に私の場合は“不満”の許容範囲が“不安”を超えてしまったということです(笑)
ですが、そうは言ってもサラリーマン時代の経験は決して無駄では無かったですし、間違いなく糧となっています。そこがなければ今の自分は無いでしょうし、自分の人生において、どちらも経験出来たことは本当に良かったと心から思います。
ちなみに、もう一つ大きな違いといえば、先ほどの“安定収入”とも繋がる“社会的信用”ではないでしょうか。これは自営業にとって非常に高い壁となることを誰もが痛感するはずです。私自身、電子化(スキャン)業務に関しては福岡県内でも業界大手といわれる会社でチーム責任者をしておりましたので、品質には絶対の自信を持ってはいますが、それは発注する側(企業)にとってはあまり関係ないということ。つまり個人の技術や品質以上に、残念ながら社会的信用(ブランド力)が最優先されることが多いからです。
以前、ある企業から電子化見積りの依頼があったのですが、最終的には「御社の見積りが一番安かったのですが、今回は・・・」と、やはり個人事業主ということがネックとなり受注に至らなかった経緯があります。まぁ想定内のことではありましたが(笑)
ちなみにフリーランス先進国であるアメリカでは労働人口の50%に届きそうな勢いでフリーランス人口が増加し、今や当たり前のように「働き方の選択肢の一つ」として、それなりに信用も得られる社会となっているのです。ですが、日本ではまだまだフリーランスは少数派の働き方であり、フリーランスがゆえに社会的な信頼を得ることが難しいというのが実情です。その証拠に、よくネットでも見かけますがフリーランスとして生計を立てている方は住宅ローンを組むことなどほぼ不可能なのだそうです(笑)
まぁ、今回の新型コロナ感染拡大による自粛要請の中でも問題となっていたように日本はまだ“ハンコ(印鑑)”を重要視するような、先進国とは言い難いお国柄ですし、いくら価格が安かろうが、それ以前の問題で“社会的信用”のある会社に高いお金を出して発注する企業が多いのは仕方のないところです。
と、こう書いてしまうと“やっぱりサラリーマンになるべき”というような話になってしまいますが、それも少し違います。
ただ、話がちょっと長くなってしまいますので続きはまた後日(笑)
2020年06月09日 18:21