会社に雇われない働き方
個人事業主として起業してから4年目を迎え、相変わらず忙しい日々を過ごしており、あらためて「会社を辞めて良かった」「起業して良かった」と心から感じている今日この頃です(笑)
ということで、ここまでの現状を踏まえながら今回は“会社に雇われない働き方”について思うことを書いてみようと思います。まぁ以前に書いた“サラリーマンと自営業の違い”の続編のようなものです。
ちなみに、なぜまたこの内容について書いてみようと思ったかというと、数少ない私のブログ記事の中でこの“サラリーマンと自営業の違い”に対するアクセス数が、なぜか他の記事より圧倒的に多いからです(笑)
もしかすると、近年のコロナ禍において様々な理由から会社を辞めて違う働き方をしたいと思われてる方が増えているのかもしれませんね。
というわけで、まず世の中には色々な働き方がある中で一般的に考えると“会社に雇用される”という働き方、いわゆるサラリーマンの方が最も多いかと思います。当然、私も3年ほど前はその一人でした。そして、このように会社で働いている方であれば、誰しもが年齢を重ねるごとに“このまま定年までこの会社で働き続けるのか?”という自問自答が生まれるかと思います。
また、その先でいえば“定年を迎える時にどうするのか?”という問題もありますよね。それは“嘱託として再雇用”あるいは“新たな職を探す”という選択を必ず迫られるはずです。もちろん定年までに十分な老後資金を蓄えられている方なら、ここに“もう働かない”という選択肢も加わるのでしょうが、それはごく一部の方だけかと(笑)
振り返ると、私でいえば年齢的に50が見えてきたあたりから、これを“ぼんやり”と考え始めていました。そして、その時点では一番現実的であった「この会社で定年まで働いて、その後は65歳まで嘱託としてここで働いてんのかな・・・」なんて夢のないことを考えながら「なんか、オレの人生終わってんな・・・」と、その選択肢しか思い浮かばないことが嫌で嫌で仕方なかったのです。
なので、私がまだ会社に在籍していた頃には「この会社でもうすぐ定年を迎える人達は今後どうするんだろう?」ということが知りたくて、そういう方々によく聞いていたのですが、大体決まって「こんな会社に残るはずないだろ」とか「定年までこの会社にいるつもりは無い」みたいに断言される方ばかりでした。
その時は「あ~、やっぱりちゃんと先のことを考えてるんだな・・・」と思っていましたが、実際にその方達が定年を迎える頃になると必ずトーンダウンし“嘱託として会社に残る”という選択をされる方がほとんどだったんですね。
まぁ、“サラリーマンあるある”というのか・・・「絶対辞める」という人は“絶対辞めない人”だということが分かってきました(笑)
もちろん本当に会社に感謝の気持ちがあり、できる限りこの会社で長く働き続けたいという思いで嘱託を選ぶのなら良いのですが“こんな会社”と言っている時点で、やはり本当は残りたくはないけど、生活のために“仕方なく残る”というのが本音なのだと思います。
ちなみに余談ですが、実は最近の国際調査において“日本人は世界で一番会社を憎んでいる”あるいは“日本のサラリーマンは世界で一番仕事のやる気が低い”という結果が出てるのだそうです。
どうですか?心当たりある方も多いのではないですか?(笑)
私はこれを読んだとき「あ、やっぱそうなんだ」とすごく納得できましたが・・どんな世界一やねん!って話ですよね(笑)
まぁ、この調査結果にも分かるように“こんな会社”なんて思ってるのは一部の人間だけに限らず、日本人サラリーマンのいわば常識なのです。ましてや世界で一番仕事に対するやる気がないとまでいわれる日本人が定年を迎え、いざ嘱託になった途端にスゴいやる気を出す・・・なんてことはまず考えられないですよね?(笑)
で、あればですよ?これまで十分我慢してサラリーマンを勤め上げたのだから、これからはもっと自由な働き方にシフトしても良いと思いませんか?そこに“会社に雇われない働き方”を選択肢の一つとして加えてみてはどうですか?と私は思うのです。いわゆる自分で起業してみるということですね。もちろん最初から規模の大きな会社を設立するのは無茶ですが、リスクの少ない小規模な個人事業主から始めることで、もう一度「よっしゃ頑張ろう!」というエネルギーを呼び起こすことができるのではないでしょうか。(もちろん人にもよりますが 笑)
じゃあ、そこを目指すためには今後どうすべきなのか?
まずは当たり前ですが“その時になってから考える”ではなく“その時までにどんな準備をするか”に考え方を切り替えることが一番重要ではないでしょうか。誰もがこれから先、必ず迎える定年に対して、その先の人生設計をどう立てるのかということです。
そして、なぜ私が定年後あるいは定年間近となってからの起業を進めるかというと、いくつか理由があって・・・まず、この年代になれば子育てもすでに終わり、年間に必要な生活費自体も下がっているはずです。また、それなりに多少の貯金はしているでしょうから、半年や1年くらいなら収入が無くとも食べていけるのではないですか?
仮にもし、嘱託として会社に残ったとしても収入は激減するわけで、そう考えると嘱託くらいの収入を個人事業主として確保することは、そこまでハードルが高いとは言えないような気はしますし、とにかく目標金額(収入)のハードルが低くなるほど事業は始めやすくなるはずです。
また、個人事業主であれば定年という概念がありませんので、身体が許す限り何歳まででも働けるというメリットがあります。つまり、普通に会社に残り65歳まで嘱託で働いた場合と個人事業主として起業した場合とでは、たとえ最初の数年間は収入が下がったとしても長く働けることで“生涯年収”で見れば、むしろ嘱託で働いた場合よりも増える可能性は十分あるのではないでしょうか。
なぜか日本人というのは毎日会社に行ってストレスを溜めながらも、ひたすら我慢して働き続けることが“美徳”とされるような風潮が現代においても根強くあって、その割にお金(収入)を求めるのは“悪徳”みたいな見られ方、ありますよね?(笑)
そんなくだらないものに縛られるのはバカバカしいと思いませんか?
ちなみに私が会社を辞めた経緯は以前、このブログに書いた通りですが、仮にあのまま会社を辞めずに我慢して残っていたとしたらどうでしょう?新社長の陰湿な“報復人事”を受け入れ、ただの“伝書鳩”にすぎない上司の下で働き続けていたとしても、仕事に対する意欲など戻ることはなかったでしょう。さらには、このコロナ禍で業績は悪化しボーナスもまともに貰えない、昇給すら期待できない現状にただ諦めきっている自分がいたはずです。
そして、おそらく私のように50歳を過ぎている人間であれば、このまま会社に残って定年まで頑張ったとしても、まともにボーナスがもらえるまでに業績が回復することは、まず考えられない。ということは年収も現状維持すら厳しいという、あらゆる面で絶望感しかなかったように思うのです。
ですが、いまの個人事業主としての現状でいうとサラリーマン時代よりも収入は増えて、逆にストレスは激減したということで、それなりに快適な生活が送れています。これは私が個人事業主として成功したとかいう話ではなく、会社を辞めて個人事業主になることを選び、実際に行動したことが正解であったと思っているだけです。
つまり、まだ“成功”ではなく“正解”の段階ですね。
おそらく“成功”なんて思える日はこの先もこないんじゃないかな・・毎年、年が明けると不安になるんで(笑)
だけど、やっぱり“誰にも束縛されず自分のやりたいことを自由にやってお金を稼げる”という“サラリーマンには絶対にできない働き方”をしながら、頑張った成果は収入に直結し、何より“理不尽”を感じることが無い働き方は非常に“やりがい”があります。もちろんこの先どうなるかは分かりませんが、とにかくサラリーマン時代よりも心が健康になりました(笑)
みなさんはどうですか?働いていれば誰しも少なからず心が病んでしまうことはありますが、極力それは避けなければならないし、できれば短期間で完治させたいはずです。それは時に“何かを捨て去ることが最良の治療方法”となる場合もあるのではないでしょうか。
現代においては入社から定年まで1つの会社に勤め上げたからといって褒められることも無ければ、周りから何か評価されることもありません。私はむしろ、若いころに転職を経験しなかったことを後悔すらしています。それは、生涯1つの会社の中だけの狭い世界しか知らないよりも、もっと多くの会社を知り、もっと色んな人を知り、もっと自由な働き方を知る中で自分に一番合った働き方を見つける方があらゆる面で視野も広がるし、そうやって“実際に行動に移せる人間”の方が“ひたすら我慢して働く人間”より、よっぽど“前向きな人間”だと思うからです。
最後に・・・
本来、嘱託として会社に残って頑張るという選択肢もそれはそれで立派なことで、決してバカにするつもりはありません。価値観は人それぞれだし、本当に好きな会社でやりがいを持って長く働き続けられるのならそれが一番良いことでしょうし、そういう気持ちの人間が残ってくれることは会社にとっても絶対にプラスだと思いますから。
ただ、残念ながら私にはそう思える会社ではなかっただけで(笑)
2022年02月24日 00:54