テレビCMでお馴染みの某住宅会社様の図面をスキャンしました
最近はお仕事の話を書くことが少なかったので、本当に仕事やってんのか?と思われても困りますから今回は実際に受注したお仕事の話を紹介いたします(笑)少し前の話になりますが、それは当ホームページの“お問い合わせ”からご連絡いただいた案件で、ざっくり言うと「筒状の図面ケースに入っている大量の住宅図面をPDF化したい」という内容でした。
ただ、それだけ見れば普通にお問い合わせいただくような内容なので特に驚きもなかったのですが、会社名を見るとそこはテレビCMでもお馴染みの有名な某住宅会社だったのです。
正直、この時点で「いやいや、こんな大きな会社がウチみたいな小さな業者に発注することは無いだろう・・・」なんてことを考えながらも、ほんの少しの期待を胸に後日、訪問させていただきました。
そこで、実際に担当者の方から詳しいお話を伺うと
・数百本の筒(図面)がオフィスを圧迫している(見た目も悪い)
・顧客先で図面が必要となった場合、自社に帰ってから確認する必要がある
・大量の図面から、見たい図面を探し出すのに苦労している
・紙媒体のため劣化が進んでいる
というお悩みから、すべてデータ(PDF)で管理したいということでした。
そこで私の率直な感想としてはまず、これだけ大きな企業においても現状、住宅図面は紙の状態で管理されてあるんだ・・・と、失礼ながらそういう驚きでした。
そして私自身、まさにそのようなお悩みを解決させていただくサービスとして、このスキャニング代行をやっておりますことから必然的に需要と供給がマッチしていたことで、特にこれといった営業トークもできない私ですが、とんとん拍子に受注が決まりました(笑)
実際の作業については前作業としてホコリまみれの筒を拭くことから始まり、そこから図面のカール(巻き癖)を戻すために逆巻きしてから再度、筒に戻します。そうして巻き癖を戻さなければスキャナに通しづらいからです。
正直、単純作業ではあるもののこれが数百本ともなればかなりの時間が掛かりましたし、思った以上に大変な作業でした(笑)
ここからようやく実際のスキャンに入るわけですが、今度は順番がバラバラになっている図面を揃えながらスキャンしていくという流れで、やはり図面によっては文字や寸法線の濃淡が違うものもあり、その場合はスキャナの読み取り設定の調整が必要ですし時には派手に破れている図面も存在し、これはテープで貼り合わせながらスキャンする必要があるということで、想定内ではあるもののそれなりに神経を使いながらの作業でした。
最終的には実働で4ヶ月ほどかかり、約15,000枚の図面をスキャンさせていただいたのですが、担当者の方には「あの図面がこんなにキレイな画像になって感動しました」と、これ以上ないお褒めの言葉をいただきました。
こういうお言葉をいただけると、それまでの苦労が本当に報われますよね(笑)
そして何より、今回のスキャン業務の効果として
・これまで圧迫していた図面置場のスペースが有効利用できる
・営業先でもタブレットによる運用(閲覧)ができ、業務効率化につながる
・探したい図面がすぐに見つかる(即時検索)
・紛失や劣化の心配が無くなった
ということを実感していただけたことが、大変嬉しく感じました。
特に私でいうと、サラリーマン時代から同じような業務をしながらも納品は担当営業の役割であったため、実際に自分がやった仕事に対してはあくまで自己満足に過ぎず、本当の意味でお客様に喜んでいただく声を聴く機会はなかったものですから。
これが独立してから大きく変わったところで、いまでは受注して実際の作業から納品までを自身で行うようになったことで、より多くのお客様から喜びの声を聴かせていただくことが “何よりの楽しみ”でもあります(笑)
まぁ、ここまでは幸運にもお叱りを受けるような声をいただいて無いわけですが、たとえそういったお言葉であっても真摯に受け止めていくことで、よりお客様満足度を高めていきたいと思っております。
で、いつも思うことなのですが・・・やっぱり自分が満足できる仕事ができてお客様にも喜んでいただき、それに見合った成果(料金)をいただくという一見当たり前のような働き方ができている現状には本当に感謝しております。
やはり私は“くだらない人事評価”を基準とした納得感のないシステムのなか”幹部“という肩書だけで役職手当は数千円と、いわば下がりはしないけど上がりもしない給与で働き続けることにどうしても“やりがい”や”魅力”を感じないんですよね。(ある意味、それは安定と引き換えなのでしょうが)
今更ながらですが・・・やっぱり私はサラリーマンに向いてなかったということなのでしょうね(笑)
2022年05月16日 20:26