サラリーマンの年収にまつわるお話
今回はサラリーマンの年収にまつわる話ということで書いてみたいと思いますが、みなさんは毎日仕事をしている上で自分の年収が世間一般的にどれくらいの位置にあるのか？ということを考えたことはないですか？以前、ある会社員が「12年勤務して手取り14万、日本終わってますよね？」というような書き込みをしたことに対して、ホリエモンが「日本ではなく、終わってるのはお前だ」と発信したことで大炎上したことは記憶に新しいのですが、そこまで極端な例じゃなくとも社会人であればほとんどの方が、自分の年収が年齢的に妥当（適正？）なのか、必ず一度は考えたことがあるのではないでしょうか？
私はというと、やっぱりそこは意識していましたし、現実を知るたびによく落ち込んだものです。特に私が30歳くらいのころ、同級生の友人から年収を聞いた時にはすでに200万円以上の開きがあったものですから、それこそ私が18歳で社会人となってからの12年間もその書き込みと同じようなもんですよね。
日本が終わってるとは思いませんでしたが（笑）
まぁ、もちろん業種によって年収も全然変わってきますし、同じ年齢層だからといって比較対象にならないなんてのも当たり前の話なんですよね。
そこを加味したとして、じゃあ、どういう比較だったら参考になるのか？そう考えると、それは全業種を含めたサラリーマン全体の平均年収になるのではないでしょうか。
ということで、今回は令和2年国勢調査による「福岡県における会社員の平均年収データ」を引用してお話します。今回は男性限定の数字を上げておりますが、参考までに女性を含めた全年齢層の平均は約443万円なのだそうです。
ただ、自身の年齢層で見ないと比較はできないですよね（笑）
【令和2年 福岡県の「男性会社員」の年収推移】
20～24歳・・・ 321万8000円
25～29歳・・・ 388万2000円
30～34歳・・・ 445万6000円
35～39歳・・・ 502万8000円
40～44歳・・・ 554万1000円
45～49歳・・・ 600万9000円
50～54歳・・・ 648万2000円
55～59歳・・・ 614万9000円
こんな感じなのですが、これを見てどうですか？ これが平均、つまり一般的な額なのです。
思っていたより高いと思うのか低いと思うのか・・それぞれ感じ方は違うでしょうが、正直、私は驚きました。“世間一般ではこんなにもらってんだ？”って（笑）
おわかりのように50～54歳という年齢層が年収のピークであり、いわば私はこのピーク時に退職を選んだわけなのですが、仮に辞めていなかったとしても648万円なんて年収、逆立ちしたってもらえてないですよ（笑）ぶっちゃけ100万円以上の開きがありますので、恥ずかしながら・・・同年代の平均よりも、かなり下だったことが分かります。
そう考えると、この会社で平均年収あるいは、それ以上にもらうためには“取締役”に就任する以外に方法はなかったわけです。その現実もツラいですよね、限られた人間しか平均年収すらもらえる可能性はないわけですから。
ちなみに私の在職時に、この会社の40代のベテラン社員が何の気なしに自身の給与明細を20代の若手社員数人に見せたところ、あまりの低さに全員“ドン引き”したそうです。
無理もありません、この会社で40代半ばといえば大体、福岡県の20代後半くらいの平均年収ですから（笑）
ただ、私から言わせると
「いやいや、そうじゃなくてさ・・そこはドン引きしてる場合じゃなくて、君たちの将来像そのものでもあるんだよ」
ということを理解すべきだと思うのです。
実際、この会社だけに限らずここ数十年、物価は上がり続けているのに日本人サラリーマンの平均年収はほぼ上がっていないという現状を考えると、生活はどんどん苦しくなっているはずなのです。そしてその現状を変えるために本当に給与（年収）を上げたいのであれば、転職が一番手っ取り早いと言われています。むしろ一択かもしれません。
具体例として挙げると私の元部下で、同じく40代半ばの人間は転職したことによって月給が手取り７万円上がったということで「本当に転職して良かったです」と喜んでいました。
どうですか？ ７万円って大きくないですか？
彼がもし、あのまま会社に残っていたとしたら定年まで頑張っても手取りで７万円上がることはなかったはずです。もちろん、転職先でも定年まであと10数年あるわけですから、まだ昇給するでしょうし、その差は歴然ですよね。
40～50代で、ある意味ほぼ諦めきっている人間であれば、今さら・・という話にもなるのでしょうが、まだ20～30代の若い世代であれば、少なくともこの平均年収くらいは意識して、転職も視野に頑張ったら良いのにな～とか勝手に思ってしまいます。
だって、学生でいえばテストで平均点を狙うのと同じ考えですよね？
そこ、欲張りすぎとは言えませんよね？
冒頭のホリエモンの話でいうと、給与が低いからと嘆くよりもそこに甘んじてるのは自分自身なんだから、現状を変えたきゃ自分で変えろってことを言ってるんじゃないですかね。
それこそホリエモン流に（笑）
もちろん、お金がすべてではないというのも理解できますし、お金以上に仕事のやりがいを感じている人もいるでしょう。そして他人と比べるものでもないこともわかります。
ですが、ここ数年のコロナ禍のようにいつ緊急事態となるかは誰にも予測がつかないのです。そして、そこで生活していくためには、どうしてもお金って重要なわけで・・そう考えると、より安定した生活を送るために自身の収入を上げようと考えることは必然ではないでしょうか。
なんて、まぁ本来そこまで深刻な話を書くつもりはなかったのですが・・・平均年収の記事を見て「意外に高いんだな～」と思っただけで（笑）
みなさんはいかがですか？
2022年06月06日 22:11
