岸田総理の“絶縁宣言”に思うこと
連日の“旧統一教会問題”や“東京五輪汚職問題”の記事を読んでは怒り心頭となるのに、それが分かっていながら毎日チェックせずにはいられない自分自身を不思議に思う今日このごろです(笑)
ですが、これどうなんでしょうね? 腹が立つなら見なきゃ良い問題なのか、逆に国民がもっと関心を持たなきゃいけない問題なのか・・・まぁそこは個人の自由なんでしょう(笑)
ということで、今回は先月31日の記者会見における岸田総理の旧統一教会との“絶縁宣言”ともとれる発言について私の思うことを書いてみたいと思います。
まず、この会見で岸田総理が語った旧統一教会との関係についての今後の方針ですが
「所属国会議員を対象に当該団体との関係性を点検した結果を取りまとめて公表する。そして過去を真摯に反省し、しがらみを捨て当該団体との関係性を断つ」
ということでした。
正直、まだ“点検”とか言ってる部分にはイラッとしますが、岸田総理にしては思い切った発言だなとは思いました(笑)
また、茂木幹事長もこれを守れない党員には離党勧告も辞さない考えを示しましたが、これどうなんでしょう? この方針を出すタイミングはもっと前だったはずですし完全に遅すぎるのではないかと私は思います。
というのも、これまでも書いてきたように党としての対応を怠ってきたばかりに自民党議員はそれぞれに好き勝手な嘘を重ねてきたわけで、それによって国民の信頼を完全に失っていることが内閣支持率の暴落という明確な数字に表れているのです。
それでも、このまま党として調査せずに放置するよりはマシなのですが、ここまでタイミングを逸した状況でなお、議員の“自己申告”とすることにどれだけ意味があるのだろうかと思わずにはいられません。
何度も言いますが、これまで自民党議員がどれだけの嘘を並べてきたかを考えれば、そんなアホみたいな議員らに対しペラ紙1枚のアンケートでどれほどの“真実”が見えてくることが期待できますか?
こういった議員らは逆に今さら本当のことなど書けない状況になっているのが現実ではないでしょうか?
私からすると萩生田政調会長や山際大臣らにアンケートなど無意味であり時間の無駄です。ましてや“マザームーン”議員など論外です(笑)
本当の意味で真摯に対応する姿勢を見せるのであれば“臨時国会”を開催すべきですし、党内の調査においては自己申告ではなく第3者委員会を設置して真実を明らかにしていくべきだと私は思います。
というか、これ以外に真実を明らかにする方法ってありますか?
また「これまで霊感商法による被害にあわれた方々の救済にも政府として全力で取り組んでいく」と述べられていましたが
これ、政府としてここまで言うからには旧統一教会を“反社会的勢力”であると認めたことであり“宗教法人として認めない”という意味になるはずです。
であれば、これは自民党が旧統一教会との関係を断てば終わりということではなく“解散命令”を出さなければおかしいはずなのです。
ここが私の”最大の疑問”として残るのですが
いったいどこに“落としどころ”を持っていこうとしているのか? つまりは今後の旧統一教会に対する規制をどうするのかということです。
この規制を明確に定めない限り過去の被害者を救済することはできても、この先の被害者を出さないことには繋がらないはずです。
岸田総理にそこまでの“考え”があるのかが非常に疑問なのです。
また、生前には自らが旧統一教会の組織票を割り振って選挙を戦ってきたように安倍元総理がこれまで築いてきた旧統一教会との“持ちつ持たれつの関係”を断つという決断にはそれなりの“覚悟”があってのこととは思いますが、それは結果として安倍元総理がやってきたことを“否定”することと同じなわけで、じゃあそれでいて“なぜ国葬に値するのか?”という国民の疑問をさらに増幅させることにも繋がりませんか?
私にはどう考えても言ってることとやってることの辻褄が合っていないような気がするんですけどね・・・
この国葬については来週にも岸田総理自らが閉会中審査に出席して説明するようですので、そこでどんな説明をするのかに注目ですが、現在ではやはり「だったら、最初から臨時国会を開けよ」とか「逃げんな、卑怯者」という声が上がるのは仕方のないところかと思います。
そもそも安倍元総理の死去からわずか6日後には閣議決定のみで国葬を決めたことといい、なんか岸田総理は色んな意味で“読み違えてる”ような気がするのは私だけでしょうか・・・
2022年09月04日 21:03