「日曜討論」における大石あきこ議員の発言
本日放送されたNHK番組「日曜討論」の内容が非常に面白かったので紹介してみたいと思います。まず、基本的にこの番組というのは与党vs野党の構図で進められるわけですが、今回最初の討論である「安倍元総理の国葬に対する問題」の中での与党の発言には驚きでした。
司会者から国葬のあり方や今後の議論について問われると
自民党の萩生田光一政調会長は
「様々な意見があることは承知しているし、もう少し早い時期に野党に対する説明機会も必要だったかと反省している。今回のスタディケースを検証していく必要がある」と。
また連立与党である公明党の高木陽介政調会長は
「総理が決定する前に国会等で野党の理解を得る努力をする必要があった。今後に生かしていく必要がある。」
とのことでしたが・・・
え~っと、よくもまぁこの人達は真顔でここまでぬけぬけとしたことが言えるなと・・・その説明を求めて臨時国会を開けと早くから求めてきたのが野党であって、無視し続けたのが与党(自民・公明)でしょうが!って話で(笑)
国葬が終った途端、さも正論かのごとく「何をすっとぼけたこと言ってんの?」って、本当にびっくり仰天でしたね。
これに対し野党側も
「岸田総理には自身の国葬判断が国民の分断を招いたという自覚が感じられない」
「検証をおこなう、論点をまとめるというのは岸田総理自身がこの決定には問題があると認識していた上で国葬を強行したということだ」
「国葬である以上、国民の代表である国会に説明があるべきだ。国民に弔意を求めない国葬などあり得ない」
等の辛辣な意見が相次ぐ中で
れいわ新選組の大石あきこ政策審議会長の発言が痛快だったのですが
「自民党や公明党が“もっと説明すべきだった”とおっしゃってますが、何をとぼけてるんですか?」
「何度も国会を開いて説明しろと言ってきたはずだし、世論の反対が圧倒的多数になったら“早く説明すべきだった”ですか?」
「国民にとっては、えらい高くつくスタディケースですね?」と与党の回答を皮肉った上での的を得た意見に思わず笑ってしまいました。
確かに16億円の税金を使ったスタディケースは高すぎますよね(笑)
いや、この議員は凄いなと。特に自民党議員の“のらりくらり”発言をあまりに見過ぎてしまったせいで、それと比べて非常にストレートな物言いはビックリですし好感が持てます。
また、次の議題である旧統一教会の問題については
まさに旧統一教会の“広告塔”を担ってきた萩生田さんにとっては居づらい空間となったでしょうが、ここでも安倍元総理の関与については「お亡くなりになりましたので反論の機会もありませんし事実確認には限界がある」といわば自民党の徹底したマニュアル通りの発言で
私からすると「じゃあ、あなたと旧統一教会の関係性を明らかにしたらどうですか?」と思うところで
やはり、これについて日本共産党の田村智子政策委員長が
「萩生田さん自身が統一教会に選挙支援をお願いしたと報道がなされていて自民党は今後関係を持たないと言いますが、いったい何を反省しているのか全く分からない。この場で述べていただきたい」
と、これまた見事に正論ですよね(笑)
これに対し萩生田さんは
「我々の関与が結果として教団の信頼を高めることに寄与してしまっていたのではないかと反省しています」
「この20年間、旧統一教会の霊感商法などの事については、既に被害はないんではないかという認識もありました」
という苦しい“言い訳”をしていましたが、結局のところ自民党にとっては被害者がどれだけいようと選挙に勝つためなら何でも利用する政党というのは常識の話なんですけどね。
そして、ここでもさらに追い打ちをかけたのが大石あきこ議員で(笑)
「この問題は自民党政権を終わらせるしかない。自民党が古くから統一教会と結託してこの国の政策を歪めてきた、その最たる例が安倍元総理だと思います」と断罪していました。
まさに全球“ど真ん中のストレート勝負”といった感じですよね(笑)
ちなみに公明党の高木さんは真剣に耳を傾けているのに対し、自民党の萩生田さんは終始ふてぶてしい表情で聞いているのかすら分からないような顔してましたが、現在はあなたと“瀬戸際大臣”こと山際大臣は圧倒的に不利な状況だということを理解した方がよろしいかと・・・
しかし前回の茂木さんといい、あのふてぶてしい態度は自民党の伝統みたいなものなんですかね(笑)
2022年10月02日 22:12