“前例のない思い切った対策”とは
以前紹介したように岸田総理は臨時国会での所信表明演説において電気料金の高騰に対して「前例のない思い切った対策を講じる」と述べられていましたが蓋を開けてみると電力会社への補助金ということらしいですね。
ちなみにガソリンの高騰に対しても同様に石油元売業者に補助金を出したわけですが、結果的にこの補助金の総額と実際にガソリン価格に反映された抑制額とは約110億円もの差があったんですね。
じゃあ、その110億円はどこに消えたの?という話ですが実際にガソリンスタンドへの調査を行った結果、補助金をすべてガソリン価格の抑制に使ったと回答したのは全体の45.2%しかなく、半数以上のガソリンスタンドが他の使い道にも利用していたということです。
もしかすると社員のボーナスなんかに回ったとか、あるいは職場環境の改善に使われたというのもあるかもしれませんが、いずれにしても110億円ものお金が中抜きされて国民に行き渡ったというのが現実です。
例えるなら、お母さんが「孫に渡して」と祖母から預かった1万円のお年玉が子供の手に渡る時には5千円になっていたという、まぁよくある話ですね(笑)
そして、このやり方を今回の電気料金に対してもおこなうというのが岸田総理の言う“前例のない思い切った対策”なわけですが・・・いかがなものですかね?
確かに電力会社は大喜びでしょうが、どこまで国民に行き渡るのかは甚だ疑問だと言わざるを得ませんよね。
しかも、これから冬を迎えるということでどの家庭においても電気料金の高騰は深刻な問題です。それを踏まえてさらに疑問なのが、この補助金は“これから”電力会社に配られるのであって実際に我々国民にその恩恵が届くのは来年の春くらいではないかとも言われています。
それって「暖かくなったら電気料金下げるから寒い間は我慢してね」ということですかね?(笑)
もうそんな悠長なこと言ってる場合ではないのではないでしょうか?これなら国民に一律給付金を配るか、あるいは一時的にでも消費税を下げる方がはるかに意味があるように思いますが・・・それをしないのが岸田さんなんですよね。
ちなみにガス料金に関しても同じようなやり方をするみたいですが、なかなか国民の声は届かないものですね。
2022年10月15日 15:40