最高裁への“上告”という名の時間稼ぎ
前回のブログで紹介しました杉田水脈総務政務官が、東京高裁の判決を不服として最高裁へ上告したようですが、やはりどこまでも性根の腐った人間でしたね。というのも、この裁判はそもそも民事裁判なのですから二審の東京高裁の判決、いわゆる“事実審”で賠償命令が出た時点で敗訴はほぼ確定なのです。
なぜかというと、最高裁は“法律審”なので二審判決の事実認定は争えないわけで、この判決において憲法上の誤りがあったというような、よほどの上告理由がない限りほぼ棄却されるか不受理となるからです。つまり民事裁判において最高裁に上告して逆転勝訴するなど考えられないわけですね。
では、それが分かっていてこの杉田議員はなぜ上告したのか? 理由は一つしかありません。
「係争中のため答弁は差し控えさせていただく」
これを今国会で使い続けるためです。要は“係争中”という事実が必要だからです。
ポイントは最高裁への上告が棄却されようとも結果が出るまでに2~3ヵ月間かかるという部分で、つまりはこの上告の“真の目的”は国会期間が終了するまでの時間稼ぎであり、それによって野党からの追及を逃れようという魂胆なわけです。
まぁある意味、自民党議員らしいやり方ですよね。
ちなみに、この杉田議員側が何を上告理由とするのかですが、考えられるとすれば伊藤詩織さんに対する誹謗中傷は“言論の自由だ”と主張するくらいですかね・・・
ですが、国会議員という影響力のある立場の人間、ましてやそれらを規制する総務省の人間が誹謗中傷を“言論の自由”だと主張し、それがまかり通っていたら日本はめちゃくちゃになりますよ。
それこそ“No Heart No SNS”など「なにそれ?」って話にもなります。
しかし、こう言ってはなんですが・・・どういう人生を歩んできたらここまで最低な人間になれるんでしょうかね? まさに“厚顔無恥”という表現がこれほどしっくりくる人間もなかなかいないでしょう。
岸田総理の任命責任が問われるべきです。
2022年11月11日 00:33