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入管法改正案に思うこと



政府与党が採決を目指している入管法改正案ですが、この法改正の大きな問題点となっているのが、強制送還を可能にする内容が盛り込まれている点で、大まかに言うとこれまで海外から日本に逃れてきた外国人が日本の入館に対し難民申請をする回数には制限が無かったのですが、これを原則2回とし3回目以降は強制送還が可能になるということで、ここが政府にとって都合の良い内容であり、あまりに難民の命を軽視した酷い法案だと非難されています。
 
 
この改正案に賛成の立場を示すのが自民・公明・維新・国民民主という4党なのですが、そもそもこの改正案の根拠となるのが2021年の衆議院法務委員会において参考人として出席した難民審査参与員の柳瀬房子氏による「難民をほとんど見つけることはできない」という発言からなるもので、この柳瀬氏によれば2022年に1,231件、2021年には1,378件の難民を対面審査してきたが、難民と認められたのは6件だけだということで現実的には日本に残るための悪質な申請がほとんどで難民などいないという趣旨の発言をしていたわけです。


ところが、ここにきてその発言が虚偽であったことが明らかとなりました。それはこの柳瀬氏の発言から考えると1年半で500件の対面審査をおこなったことになる計算で、これはどう考えても不可能だからです。しかも入管の堀越健二審判課長は野党のヒアリングに対して「(難民審査は)最大でも年間100件くらいが限度」と入管側の人間でさえ非現実的な数字であることを認めているわけですから、この根拠が覆った以上は審議を振り出しに戻すべきではないかと私は思います。


ちなみに野党からのこの指摘に対して齋藤法務大臣は「対面審査(500人)は可能だ」と答えていたのですが、翌日には「不可能と言うつもりが間違えて可能と答えてしまった」という、まさに小学生レベルの言い訳が国会でなされているわけですが、いやはやこれが法務大臣って・・・日本は本当に大丈夫か?って嘆きたくなるような話ですね。
 
 
また、収容されている外国人に対する人権問題として、名古屋入管に収容されていたスリランカ国籍のウィシュマさんが収容中に体調不良を訴えていたにも関わらずまともな医療すら受けられずに死亡するという悲惨な事件が起きていること、あるいは大阪入管の女性医師は常習的に酒に酔った状態で診察をしていたという事実も明らかになっており、これだけ日本という国が難民に対して人権を無視した心ない対応をしてきたかが浮き彫りとなっている状況で、悪く言えば都合良く入管法を変えてしまおうという発想がどうなのか・・・ということが争点となっています。


特に医師の飲酒問題については早くから把握していたにも関わらず法案を通すまで隠し通そうとしていたわけですから入管側の対応は最悪です。



確かに外国人の不法滞在者による犯罪も多いことが問題とされていることも事実で、それを防ぐという意味では「何度も難民申請すれば日本に滞在できる」という考え方を抑制することにも繋がることは一定の理解はできますが、日本に滞在するすべての外国人がそうだと言い切れる根拠は無いはずですし、本当に難民認定しなければならない外国籍の人達もいるはずなのでそこを一括りにするのは問題があって、何よりそこを審査するのが入管であり入管法であるわけですから、あまりにずさんな日本の入管で実際に何が起きていたのかを本当に明らかにしないと法案など改正できるはずは無いと私は考えていましたが・・・


これだけ法改正の根拠となっている入管審査の数字が虚偽であったと根底から覆ってしまった状況や人権を無視した入館側の問題が次々に発覚しているにもかかわらず、参院法務委員会の委員長である杉 久武参議院議員(公明)は「審議は尽くした」として職権で入管法改正案の採決を決めたそうです。
 
 
 
ちなみに採決を決めた、この杉議員は公明党ですから創価学会の支持を得て議員となっているわけで、自身も創価大学卒ということでおそらくは生粋の創価学会員ということでしょうからネット上では「池田大作名誉会長の教えを忘れたか!」などの批判が殺到しています。



私もそこまでは言いませんが、少なくとも真実を明らかにしてから議論を最初からやり直すべきだと思いますし、当然ながら野党が要求する柳瀬氏の証人喚問に与党が応じるというのが最低限の議論ではないかと思います。というか当たり前の話ではないですか?だって明らかにウソだったわけですから「審議を尽くした」は無いよね?って話ですよ。
 
 
 
ですが、明日(6日)にも採決が強行されるかもしれないとも言われていますので、そうなれば先ほど挙げた4党が賛成するわけですから可決されるのは火を見るよりも明らかです。

 
 
もう、れいわ新選組じゃないですが“牛歩”だろうが何だろうが野党も手段を選んでる場合じゃなく体張ってでもこの法案を阻止しろよ!とは思うものの、やはり数には勝てないのが現実でしょうね・・・つまり「勝った者が正義」これが民主主義という何とも言いようのない現実。

 
2023年06月05日 23:18

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