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日本は経営者天国なのか


今回のお話は少し前のネットニュースで読んだお話で、日本経済の研究を長年続けてきたデービッド・アトキンソンという方が述べている“他国に比べて日本は「経営者天国」である”という解説について書いてみたいと思います。

 
ちなみに日本経済は成長が止まっているということを以前から私も何度か書いていますが、これに対し政府は“賃上げ”を必須とし、岸田総理が“構造的賃上げ”とやらを掲げているわけですよね。

 
では、そもそも“なぜ日本人の賃金は上がらないのか?”


その要因の一つとして面白い視点で説いているのがこの方で、まず「今の日本の給料は日本人の真面目さや能力にふさわしいものではなく、日本人の“ガマン”により日本経済が成り立っている」と言うのです。

 
端的に言えば「日本人は給料が安くても文句も言わず真面目に働いてくれるから企業は給料を上げる必要がない」ということです。つまり、日本人の給料が上がらないのは国民性の問題が大きく影響しているということを指摘しているわけです。
 
 
ご存じのように日本人の平均年収は30年間に渡りほとんど上がっていないのに物価は上がり続け、さらには税金や社会保障の負担は増え続けているわけですから日本人の生活が苦しくなるのは当然のことです。ですが、逆に日本企業における内部留保は10年連続で過去最高を更新している事実を鑑みるとあながちこの指摘は否定できませんよね?

 
にもかかわらず奥ゆかしい日本人は給料交渉などもってのほか、お金の話をすること自体が“はしたない”として、ご法度とする風潮が根強く残っているため“何も言わない”日本人従業員は非常に重宝されるというのです。

 
みなさんはこういった声を聞いたことはありませんか?

 
「このご時世、給料をもらえるだけマシだ」とか「お金は後からついてくるものだ」とか・・・

 
まさに“日本人らしい”優等生的なセリフですよね。ですが正直、私はそういう声があまり好きではありませんでした。

 
それじゃ頑張って働く意味が分からなくなるので(笑)

 
たしかにそういった奥ゆかしい考え方は日本人らしさとも言えるでしょうし、日本人の良いところだと言えなくも無いでしょう。ですが、その考え方が日本人の給料が上がらない要因でもあり、経営者にとってみれば天国だというわけです。

 
なかなか面白い視点だと思いませんか?

 
もちろん、長年に渡る日本経済の低迷は政府による無策が原因だとか世間では色々と言われていますが、それ以外にも「日本人労働者の真面目さとかガマン強さにも問題があるんだよ」ということを言っているわけですから、なんとも皮肉な話ですよね。

 
ちなみにこの解説の根拠となる調査結果としてリクルートワークス研究所が日本を含めた5カ国の働き方を調査したところ、日本以外の国では企業で働く人の7割以上が自分の給料を上げてもらうよう経営者と「交渉したことがある」と答えているのに対し、日本人は7割以上が「交渉したことがない」と真逆の回答になっているそうです。


日本人はなんてお利口さんなんでしょう(笑)
 
 
これ、まさに日本人のご法度とされるお金の不満を訴えて報復人事を受けたあげくに退職 → 起業を選択した私自身の話にも繋がるとこがありますよね(笑)

 
たぶん私が日本人の少数派である約3割にあたる人間だったから異端児扱いされたわけで、日本以外の国だったら普通に聞く耳を持っている経営者も多かったかもしれませんね。
 
 
少し話が逸れましたが(笑)、このデービッド・アトキンソン氏の見解はこうです。

 
「給料を上げられない社長は今すぐ見限るべき」 だそうです。

 
「・・・・え?」と思いますよね(笑)


 
これはちょっと極論ですが、実際には平和的に経営者と給料交渉をしなさいと言っているわけです。そして自身の希望を伝える中で、その希望を叶えるためにどんな経営戦略が必要なのかを話し合い、その上で経営者はどんな経営戦略を持っているかも明らかになることで、その戦略によって今後成長が期待できる企業だと思えるのであればそこで働き続けるのが得策であり、逆にその期待が持てないと判断したならば、すぐに転職しなさいということです。

 
そこは例の“構造的賃上げ”とも繋がる話で、リスキリング(学び直し)による成長企業への転職って話にもなるわけですね。

 
そして、この転職という考え方が実は従業員にとっての武器となるのだそうで、つまりは転職を考える従業員が多いほど経営者は引き留めるために給料を上げざるを得ない状況になり、同時に優秀な社員を確保するための“賃上げ競争”に駆られるという状況を作り出すのだそうです。

 
これは単に経営者を追い込むという意味ではなく、経営者は賃上げを実現するために新たな“需要”を生み出す努力が必要となってくるわけで、そうなれば日本全体の生産性が上がり、結果的に日本人みんなの給料も上がっていくという好循環を生み出すのだそうです。


 
たしかに言葉では簡単ですが実際には・・・どうですかね?


私はこの考え方に否定はしませんが、かと言って肯定もしかねるというのか・・・少なくとも現代の日本における中小企業にはこれに応えられるだけの体力が残っているかも疑わしいですし、実際に交渉に応じる日本人経営者がどれだけいるのかという点も疑問ですよね。



ま、それを言っちゃ身も蓋もありませんが(笑)
2023年09月27日 17:28

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