2度目の診療カルテのスキャンを終えました
早いもので今年も残すところあと3ヵ月ほどになりましたが、ようやく昨年末に市内の病院より発注いただいた診療カルテのスキャンを終え、先日納品まで完了できたということで今回はそのお話を少しさせていただきます。
以前、このブログにおいて県外の病院で診療カルテの出張スキャンをやらせていただいた話は書きましたが、その時の枚数が約35,000枚だったのに対し今回の病院は約137,000枚と4倍近い数量でした(ダンボールにして50箱)
振り返ってみると、まずは見積りをするための現状調査において全体像を見た瞬間から「・・・は?・・・え?」という感じでした(笑)
というのも8畳ほどの部屋の壁側全面にキャビネットが並べられ、そこに診療カルテを収納したファイルボックスがずらりと敷き詰められた状態で、これが全部で何枚あるのかすらまったく見当もつかない状態から
「これ全部PDF化したらいくらになるの?」という話なので
思わず「さぁ・・・?」と答えそうになりましたね(笑)
もちろん全部数えるわけにもいきませんし、当然ながら概算数量による見積りになるのですが、最終的に数量の増減が大きければ請求金額も大幅に変わってしまい、お客様にご迷惑をかけてしまいす。
逆に単価設定においては1日の処理数を想定して決めるわけですが、ここを見誤ればこの数量だけにこちらが大赤字となる可能性もあるので、そこは非常にプレッシャーでしたね。
ですが、結果的には私が出した見積りの概算数量とスキャン作業を終えての最終数量は5%ほどしかズレがなかったことと、1日の処理数もほぼ設定通りにこなせたということで、いわば“適正価格”でご提供できたと言えるのではないかと思っています。
そして、そこは曲がりなりにもこの仕事を長年やってきた経験が生きてるのかな・・と、私的には自画自賛であり納得の仕事ができました(笑)
ちなみに診療カルテのスキャンにおいて何が大変かというと
・紙のサイズが一定でない(A列/B列/長尺の混在)
・紙の色・質が一定でない
・糊付けやホチキス止めが多い
・検査記録や写真等の添付資料が多い
といったところで、言うなればスキャン作業で考えられる面倒な部分をすべて詰め込んだのが診療カルテと言えるかもしれませんね。とにかく時間が掛かるんです(笑)
実際の作業期間としては実働で4カ月ほどかかり、これは想定通りだったのですが、私の考えでは繁忙期を避けて例年ヒマになる四月から夏場にかけて集中的に作業をおこない、七月中に納品できれば・・と考えていたわけですが、有難いことに四月以降もなかなか仕事が切れずヒマにならないという、いわば嬉しい誤算があったことが唯一想定と違った点でした。
結果的に九月まで納品がずれ込んでしまいましたが、その点についても院長先生はすごくご理解のある方で「本当にあれだけの量のスキャンは大変だったでしょう」と逆に労いのお言葉を掛けていただきましたし、実際のスキャン画像についても「こんなにキレイになるとは凄いですね、本当にお願いして良かった」と大変喜んでいただけたのは非常に光栄なことであり本当に嬉しかったです。
こういうお言葉をいただけるとそれまでの苦労もすべて報われるんですよね・・・特に私は単純なだけに(笑)
で、あらためて思いますが・・・たしかに今回の診療カルテのスキャンはすごく大変でした。ですが大変な仕事ほどやり終えた時の充実感は大きなものがありますね。
とにかく今は無事に納品を迎えられたことに只々ほっとしておりますが、これから年度末までの繁忙期を迎えるにあたり、今年はここまでほぼ休み無く働いて酷使してきた身体(体調)をまずは整えて、ぼちぼち頑張っていこうと思います(笑)
2023年10月01日 00:21