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山崎製パン元従業員による告発


前回までの“京セラフィロソフィ”の内容で私が経験してきた過去の社内不正の話は書きましたが、同じようにグループ売上1兆円を誇るという“山崎製パン”における不正行為が先日掲載されていましたので少し触れてみたいと思います。
 
 
これはもちろん外部の人間には知り得ない元従業員による内部告発であり、大筋としては“消費期限の偽装”ということで本来あってはならないことですが、食品関連の会社では後を絶たない問題でもありますよね。
 
 
具体的には発注元からのキャンセルで売れ残った商品を従業員が手作業で袋から開封し、中身のパンだけを新たに包装し直すことで翌日製造分として販売していたということで、現実として我々消費者は製造日も消費期限も偽装された商品を口にしているわけです。


長年、山崎パンを好んで食べていた私としては非常に残念でなりません。
 
 
まあ、これも人それぞれで「消費期限が1日や2日過ぎていようと気にしない」という人もいるでしょうが(笑)そういう問題ではないですよね?
 
 
 
で、私がこの告発者の話で一番重要視したい内容というのが
 
 
「指示を直接出すのは工場の係長です。現場の従業員は当然、それが消費期限の偽装に当たることを認識しています。しかし、それを係長に問い詰めても面倒なことになるだけなので、皆黙って従うのです」
 
 
というところで、従業員は不正行為であることを認識しながらも上司の指示には逆らえないという“社内風土”に問題があると思うのです。


率直に言うと、これだけ大きな企業であっても私のいた会社(中小)とさほど変わらないことやってんだな~というところですかね。

 
 
で、この告発に対する取材対応で会社側の回答は
 
 
「食品衛生部門に確認したところ、そういうことはないと言ってます。(ただし)周りの目を盗んでちょっと悪いと思いながらもやってしまったということがゼロかどうかっていうのは、調べようもない」
 
 
ということで、言いたいことは分かる気もするのですが事の重大さから考えればどうなのでしょう。


可能性がゼロではないという時点で「そういうことはない」という言葉に意味は無いですし、解釈によっては「消費期限は記載しているが必ずしも正確ではない」と明言しているようなものですよね?


だったら消費者からすれば「偽装はこれからも無くならないんでしょ?」と考えるのが普通じゃないですかね。
 
 
もちろん100点満点の回答など無いでしょうが、この対応は如何なものかと・・・


ただ、やはり一部の従業員によっておこなわれる不正には目が行き届かないというのも事実としてあるのかもしれませんし、どこまで従業員を信用するのかという問題でもあるわけで。 
 
 
結局のところ何が言いたいかというと、この話も私が前回書いた内容と同じで「従業員が優先すべきは“フェアプレイ精神”“社内ルール”か?」ということになるんですね(クドいようですが 笑)
 
 
まぁ、言い換えるなら“理想”“現実”とも言えるかと思いますし、その中でどう上手く折り合いをつけながら渡り歩いていくかが出世のカギであり、それがサラリーマンの宿命と言えるのかもしれませんが。
 
 
ただ、私からすると本来持つべきその道のプロとしての“プライド”みたいなものはどこに置いてきたの?という“理想”的な考えにどうしても行きついてしまいます。だからサラリーマン失格だったとも言えますが(笑)
 
 
 
ということで少しグダグダな感想を書いてみました。
 
 
 
ちなみに私が高校卒業時に就職活動で一番最初に受けてみようと思ったのが、この山崎製パンでした。結局は校内選考に落ちて何だかんだで5年前に辞めた会社に30年以上お世話になったわけですが、結果的に見ればどっちみち“不正”からは逃れられない運命だったのかなと(笑)


ま、そんな未来のことが分かるならもっと違った人生を送ってるはずだよね。というお粗末なオチでした(笑)
2024年05月10日 18:10

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