何事もやり過ぎということにならないように
前回、マイナ保険証のゴリ押しに対する懸念を書きましたが、また河野大臣が面白いこと言ってますね。あまりの利用率の低さに政府は5月~7月を「利用促進集中取組月間」と位置付け、各医療機関の窓口でマイナ保険証の利用を呼び掛けるよう指示し、利用に応じて医療機関に現金をバラまくという、お決まりのお金で釣るやり方を始めています。
そこで河野大臣は先日の会見で
「いま一番のネックが医療機関の窓口で『(現行の)保険証をお持ちですか』と患者に聞くところ」だと述べました。
つまり、医療機関が現行の保険証の提示を求めるからマイナ保険証の利用率が上がらないんだと、ここを最大の問題点だと認識しているわけですね。
いやはや、私からするとこの感覚のズレにはビックリなのですが、これに同調する国民っていますかね?(笑)
これ、今まで散々トラブルを引き起こしているデジタル庁が自らの失態を棚に上げて医療機関に責任転嫁してるだけにしか思えないのですが・・・
で、この利用促進なんたら月間を受けて医療機関窓口で何が起きてるかと言うと
・患者の意思とは関係なくマイナ保険証に登録させられた。
・次回は必ずマイナ保険証をお持ちくださいと言われる。
・今後はマイナ保険証しか選択肢が無いと説明された。
ということで、これ何も知らない患者さんからすると「そうなんだ・・作らなきゃ」ってなりますよね? おそらくこの詐欺まがいのマニュアルもちゃんと用意されてるんじゃないですかね。
逆に医療機関側は患者をダマすようなことになろうが利用率を上げれば現金がもらえるし、政府の指示だという大義名分もあるわけですからやりますよね。
これらの問題に対しても河野大臣は
「何事もやり過ぎということにならないように気を付けていただく必要はある」と
誰に向けて言ってんだ?って感じなのですが・・・
そもそも、やらせてる本人が傍観者みたいに「何事もやり過ぎはよくない」ってあまりに無責任な発言ですし、何か問題が起きれば間違いなく医療機関の責任にすり替えますよね。
私からするとこのマインドはもはや犯罪者に近いものがあるように思えてならないのですが(笑)
ちなみにここでもう一度書きますが、現在はマイナ保険証どころかマイナンバーカードを持つことすら“任意”です。ですので医療機関どころか誰にも強制されるものでは無いのです。
本当にこの河野大臣は「いい加減で姑息な手段を使った“ゴリ押し”はやめたら?」と思います。
たしかにこの事業に数百億円を投入し、それでいて利用率が数パーセントでは目を覆いたくなるほどの惨状と言えますが、この人が焦りまくって無理に“ゴリ押し”すればするほど、さほど“利便性”がないってことを宣伝してるようなものですよね。
本来であればマイナ保険証が国民にとって本当に良いものなら勝手に利用率は上がるはずでしょ?って話ですよ。
やっぱり、もう一度原点に戻って考え直した方が良いのではないかと思いますし、河野大臣は「何事もやり過ぎは良くないですよ」というセリフを自らに言い聞かせてはどうかと思います。
2024年06月12日 21:10